毎日が清水の舞台

自己肯定感が低いゆえに毎日が挑戦の日々

映画「それでも夜は明ける」価値観「人間を人間と思わない」とは。

アカデミー賞も取っている映画「それでも夜は明ける

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黒人の人権運動について書いてたら思い出したので鑑賞したんだけど……

dazads.hatenablog.com

 

19世紀、アメリカ北部で自由黒人の音楽家として家族と普通に生活してたソロモンは、騙されてプラットという名の奴隷として南部に売り飛ばされてしまう。

 

いきなり、それはあんまりじゃない?って展開で、人間が人間を平気で「家畜」扱いできてしまうのがこれっぽちも全然まったく理解できなくって。

ヴァイオリンの名手「ソロモン」だった人物が、自由の証明書を含めた持ち物、虐げられない心身の安全、家族が仕立ててくれた服、名前……とひとつひとつ尊厳を奪われていく。

 

奴隷になるって、人間じゃなくなることだったんだ、ってひしひし思わされる。


www.youtube.com

 

自由黒人であることを証明できれば家族の元に帰れるけど、周囲の誰も彼の言葉に耳を貸さない。

ja.wikipedia.org

 

彼を奴隷として売買する奴隷商人も、彼を労働力として買った農園主も、ソロモンが自由黒人であることがはっきりしてしまえば損をするから。

どんなにソロモンに同情的な農場主でも、彼が役に立つからこそ手放さない。

お金を出して買った奴隷は、「所有物」だからだ。

まるで車かなにかみたいに、役に立つから所有して、勝手に持ち出されたら「盗まれた」と届け出、お金に困ったら売りに出し、手に余ったら廃棄する。

どこまでも、奴隷を人間として見ていないのが、ひどく悲しくて。

 

観ながら、どうして誰もこの状況に手を差し伸べないんだろうと目を疑うような展開が何度も現れる。

酷い扱いを受けてるのに、死にそうになってるのに、誰も助けない、手を貸さない。

なんで? 目の前でこんな目に遭ってるのに、まるで見えてないみたいに。

そのあまりにも理不尽で理解できないからこそ、目が離せなかった。

 

yo-akeru.gaga.ne.jp

 

これは実際に起きた出来事。

12年間、奴隷として生きた一人の男性の人生。

元になったソロモンの自伝は、英語で読める。

 

本作の中で、奴隷の女性が雇用主の子供を身篭ったり、その子供たちから引き離されたりされている。

誇張でもなんでもない。

こっちもノンフィクション。

漫画化もされている。

 

 

黒人奴隷の歴史をもっと知りたかったら、これも見応えあったなぁ。

奴隷でありながら字が読めるためにキリストの教えを他の奴隷たちに説教する役割を与えられた主人公は、奴隷として極めて悪辣な扱いをされている同胞たちを目撃する。