人生でいちばん、毎日聞いてる「声」の影響の強さ
自分の身体の輪郭が妙に小さく感じる。
やるべき手作業はできているのに、自分の身体がなぜか信用できない。
心を水栽培しているみたいに、根を張れてない。
不安な気分が忍び込んでくる。
それを表に出さないように、虚勢とカラ元気を張って。
背筋を伸ばして、胸を張って、周囲をじっくり見渡す、「自信に満ち溢れた」身体の使い方をしても、心の重心が下がらない。
マスクしてて表情見えないだろうけど、笑顔作ってみる。治らない。
「困ったなぁ」
小さく口から出た声が、自分の耳にキンキンと響いた。
あれ?
私、こんなに鼻の上から声、出してたっけ?
声が上ずる、って、動揺した時や、不安な時の反応だよね。
もしかして。
喉の少し下の辺りから話し声を出してみる。
少しハスキーなトーンに。
上ずって不安定だった気分が落ち着く。
足が地に着いたような気がする。
なにこれ。
すごく楽。
声。
発声。
これはまた盲点。
いやまぁそもそも見えないけど。
ここしばらく、仕事で会話する相手みんな、声の出し方が"高い"人ばかりだった。
額の辺りから声出てる人ばかりに、そういえば囲まれてたっけ。
たぶん、それに釣られて自分の発声も高くなってしまってた。
でも、"高い"発声って、自信のなさや不安の表れのことが多い。
ヒステリー起こしてる人は大体、高い声で話をする。
今まさにパニックを起こしてる人が静かに落ち着いた話し方をしていることはない。
自分の声が自分を不安にさせていた。
身体の動きや状態は心の状態に影響される。
これを利用して、身体の状態から精神状態をコントロールする方法がNLPにはある。
なら、声の出し方でメンタルをコントロールすることもできるはず。
ふむ、発声意識。
暗く話すわけじゃない、ちょっとだけ低めに、落ち着いた声で。
声の状態からメンタルヘルス……ストレス状態や鬱とかを発見しようとする研究もあるみたい。
今、どんな声になってる?