毎日が清水の舞台

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【読書】転生伯爵令嬢は王子様から逃げ出したい

たまたま見かけたコミカライズが、絵が綺麗で好みだった…けどまだ話の途中だったから原作読んじゃった。最近流行りの転生ものだねぇ。文章がテンポ良くてくどくないのが好印象。

連載中のコミカライズこっち↓

王子からの求婚がトリガーになって悲劇に転がり落ちる小説のヒロインに転生した主人公が、王子に好かれない様に、関わり合いにならないようにしつつも、王子に惹かれていく一進一退がカワイイ。懐かせたい黒猫、と言われてる。

花が咲く瞬間の表現が繊細で好きだなぁ。

むちゃくちゃな部分もあるけど、こういう作品は気軽に楽しんだもん勝ち。楽しく読めたなぁ。

 

というか、最近のTL小説の転生ものって、

  • まず主人公が自分の未来が不幸だってことを自覚してて、
  • 不幸な未来を回避するために奮闘してるうちに、
  • ありのままの自分が好かれてモテたり幸せになったりする

…って傾向だよね?


こういうのが人気って、読者は自分の漠然とした将来への不安を抱えてて、それを回避したい、そのために努力する環境が整ってて(転生先が王女や令嬢で生活や経済面に不安のない環境にいる)、かつ大人しい女性らしさが求められる貴族令嬢らしくないヒロインとして好かれたい願望が顕れてるのかなぁ…
決して、主人公は何もせずに座して守られてヒーローを待ってるわけじゃないんだよね…


ただ特徴的なのが、こういうヒロインの努力って多少的外れでコミカルだったりして、結局(不幸対策のはずが面白くなって趣味と化した)好きなことに邁進してたら、「好きなことに夢中になってる君が魅力的!」って言ってくれるヒーローに愛されてるって傾向にあること。
ヒロインは決して世界を救うために犠牲になったりしないし、国や社会を変えて弱者を救おうとか大きな目的を掲げてもいないってこと。
ごく小さな範囲で、ただ「不幸にならないために」「楽しいこと、好きなことを」力一杯行なって、幸せを得る。


そういう生き方、そういう愛され方、そういう認められ方を、現代の女子は求めてるってことなんだろうなぁ。

 

 

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キャラクター名 元ネタメモ

シェラハザード
→王に殺されることを回避するため毎夜『千夜一夜物語』を語り続けた王妃

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千夜一夜物語、いつか読みたいとは思ってるんだけどなー…

コルサコフシェエラザードは好き。

 

レンブラント
→オランダの画家、バロック絵画を代表する「光の画家」「光の魔術師」
代表作「夜警」

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