毎日が清水の舞台

自己肯定感が低いゆえに毎日が挑戦の日々

夢を諦めた?小さな会社に閉じ込められて一生を終えるのは御免?きみが歩んできた道のりは、きみが成し遂げたことは必ずそこにある。「素晴らしき哉、人生!」

よく引用されてるし、クリスマスのお話だってのも知ってたけど、ちゃんといい話だったぁ〜〜!!

 

てか、あらすじの紹介として、ジョージがクリスマスに翼のない天使クラレンスと出会って〜のところが強調されがちだから、映画の2/3を占めるジョージの人生の物語がこんなに長く深く語られてるとは知らなかったんだよなぁ。

 

ひとりの人間としてジョージが

夢を諦めたり、

人生を抑圧して生きてきたこと、

商売敵からどれだけ圧力をかけられながらも良心を忘れず闘ってきたか、

ジョージの聡明で誠実でユーモアもある人柄をずっと見てきたからこそ、彼が「生まれなかった」世界は優しさを欠いた様相を呈していて痛々しく見える。

 

主人公と奥さんの馴れ初めのくだりがもう素晴らしいロマンス間合いで最高。最近の映画じゃこのもだもだ葛藤の間合いは尺の問題でここまでしっとり描かないだけにこれは素敵……白黒映画いいぞ。

 

天使クラレンスの人間離れしたとぼけ方が、全然天使っぽくない普通のおじさんな外見に似つかわしくなくてジョージや他の人とのやりとりの不安定さにヒヤヒヤする。

 

ジョージが元の世界に戻ってきて、街中を喜び勇んで駆け回るシーンはクリスマス・キャロルのスクルージさながら。視野狭窄に陥っていたときはあんなに冷たかった世界が、こんなにも自分を受け入れ愛し歓迎してくれている。

 

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ジョージが街のみんなから慕われて、危機にみんなが手を差し伸べてくれるラストシーンは、とにかくこれぞ人情!

 

「自分のいない世界を見るなんてめったにない機会だ」

自分のいない世界は、どうなっていただろうか。

気分が前向きなときに考えてみて、つらいときに見直してみよう。