小さな影響の効果を観測する
「他人の人生に影響を与えてこそ、人生には意味がある」
純粋に好きな言葉だ。
というより、自分に自信がなくて周囲に何か影響を与えることが怖くて仕方ない私の頭をガツンとやってくれた言葉だ。
いつも、周囲に見つからないように生きたいと思っていたのに、ふと職場で周囲を見渡すと自分が始めるまでは誰も行っていなかった振る舞いが普通に行われていたりする。
食堂の一人席に座る女性は前はいなかったし
(今は男女問わず一人席をみんな使用している)
間違いやすい傘の柄に思い思いの目標をつけていたり
(よく取り違えられた人が愚痴ってるのが聞こえていた)
上着を膝掛け代わりにして寒さを凌いでいる女性がいたり
(上着に椅子の背もたれを温めさせて、自分が寒いのを我慢してどうする)
いつのまにか、人に影響を与えているみたい。
周りを見渡して、
「みんながこうやっているから、この場ではこう振る舞うのが暗黙の了解なんだな」
みたいなものをいつの間にか揺らがせることができたのかなと発見する日は、ちょっとだけ足取りが軽い。