サブスク天下でもDVDで映画を観たい
サブスクリプションは便利だ。よくわかっている。
もともと映画好きな自分は、初めてサブスクに登録したときに観たいと思っていたタイトルがいくらでも配信されていることに感動したものだ。
正直、今だってそれらの全てを見てしまったわけではない。
決してない。
それでも、サブスクでは個人的に何か物足りない気がしてしまったのは、実はサブスクには映画のDVDにはあるものが、ないせいだ。
予告である。
確かに延々と予告編を観ているのが苦痛の時はある。
けれど、よくよく考えてみると予告編があるおかげで知らない映画に出会い、自分の知見が広がったことは多いのだ。
特にメジャーではない映画の予告編には同じくらいの知名度や制作規模の映画が延々と続いて、うっかりどれもこれも観たくなったりする。
サブスクでもおすすめの作品を表示してくれるが、視聴履歴作品の類似ジャンルに偏ってしまうので、どうにもつまらない。
キュレーションに意外性が期待できないのだ。
今日も、予告を観て、「タイトルは知っていたけれど観なくてもいいか、と思っていた」映画が観たいものリスト入りした。
自分の興味の外側から、思ってもみない作品を紹介されるというのも楽しいものだということを学習した気の利いたAIが現れるのは、もう少し先のことだろうか。