食べることに興味がない"わたし"を、私がもてなす意義
定期的に食が疎かになる。
食べてはいるのに、どこか気持ちが満足しなくて、食べた端から他のものが欲しくなる。
空腹じゃない、小腹だって減っていないだろうと思うタイミングで間食に手が伸びる。
断続的に食べて、全然満足していない。
最近気づいたのが、そういうときって、自分の身体に足りていない栄養素があるときだったりする。
漠然とお腹が空いているんじゃなく、この栄養が足りない、って身体が無意識に求めてるとき。
でも正直、私は自分の食べたいものアンテナが全然働かないタイプで、身体の欲求の声がほとんど聞こえなかったりする。
はっきり言って、私はそもそも食べることに興味がない方の人間。
食べたい!気持ちじゃなく、食べなきゃ、の義務感で食べてて、
食べたいものを訊かれても、なにも思いつかないし、
好きな食べ物を訊かれても、なにも思いつかないタイプ。
だった。
私の場合の解決策は、
第三者の目線で「わたし」に何を食べさせたいか、を想像すること。
変な言い方だけど、これがてきめんに効く。
例えば、
家族の顔をじっとみて、鉄分が足りてなさそうだな、と思ったらレバーやほうれん草を取り入れたレシピを考える、
友達が咳をしてたらのど飴をあげると楽になるかな、
みたいな。
隣にいる人の視点からなら、自分はどう見えるか、客観的に想像して考える。
- 顔色はいい? 悪い?
- 疲れていそう?
- 肌は乾燥してる?
- 胃腸の調子は良さそう?
- 髪の調子は?
この観点で見ると、自分があんまり食べてない食材が唐突に思い浮かぶ。
そうやって思いついたものを食べると、たちまち心身が満足するんだ。
なんならちょっと体調悪いかなって思ってたのが治っちゃったりするから、馬鹿にできない。
食事にあんまり興味のない育ち方をしちゃったついでに、自己肯定感が低くて自分を大事にすることを疎かにしがちな私の、
”わたし”おもてなし術である。
というわけで、昨日は納豆とカボチャ。
今日はニンジンをたっぷり。
Bon appétit-moi!(召し上がれ、わたし!)